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Customer's Voice

再生エネルギーシステム

変圧器と発電機を軸に、工場の発電所や電力会社を主体とした社会インフラ機器の開発・製造・販売をしております。東北で唯一、東北に本社がある重電機器メーカーとして私たちが取り組んでいるのは、総合的なソリューションのご提案です。企業全体を見据えた既存と新規の融合、最新の機器・情報に基づくより効果的な組み合わせなど、お客様とともに次の100年を目指します。

再生可能エネルギーシステム 水力発電所一式
お客様レポート

小水力発電所機器一式更新で機器製作、据付、試験までを担当

DOWAホールディングス(株)の銚子第一発電所は、秋田県北東部を流れる大湯川上流にあります。金属鉱山で知られる小坂鉱山に電力を供給するため、明治30年に建設された水力発電所です。当時、東北各県では照明用として電気が広く使用されておりましたが、電気を産業用として使用することは東北地方に例がなく、全国的にも先駆的なことであり、特に鉱山における電気使用は足尾銅山に次いで日本で2番目でありました。

今回のリプレース工事は、定期的な絶縁診断により回転子巻線が寿命域に達しているとわかったことがきっかけでした。クリーンエネルギーを有効活用する小水力発電プラントの機器一式を更新する工事において機器製作、据付、試験まですべて弊社が取りまとめました。発電所と北芝電機と二人三脚で取り組んだ工事は、出力アップ、メンテナンスフリーなどにもつながったと大変喜ばれております。

DOWAホールディングス(株) 秋田事業所施設課技師 浅石 文則さん

DOWAホールディングス(株)
秋田事業所施設課 浅石 文則さん

DOWAホールディングス(株)の方々DOWAホールディングス(株)の方々

出力約8%アップ。画期的な更新プラン

平成23年、銚子第一発電所のリプレース工事が検討され始めた頃、電力の分野では固定買取価格制度(以下「FIT」)が始まろうとしていました。北芝電機は、翌24年から始まるFIT を活用した設備の全面更新をした方が得策ではないかと2つの案をまとめました。それが回転子コイル巻線のみの更新で現在の出力を維持していくプランと、思い切って機器一式を更新し高効率化を図るプランです。見比べると後者の場合、発電所の出力が約8%もアップすることが分かりました。提案書を見た同社秋田事業所の技師、浅石文則さんは「なるほど、そういう方法があったかと思いました」と、当時を振り返ります。

検討を重ねた結果、リプレース工事は平成27年度の事業として取り組むことになりました。着工までの準備期間は13カ月。北芝電機はその間も最新の情報提供と技術面でのサポートを続けました。

銚子第一発電所(秋田県)

銚子第一発電所(秋田県)

工事は予定通り6カ月で完了

国土交通省による事前審査の後、認定が下りたことから平成28年6月から銚子第一発電所のリプレース工事が始まりました。①発電機固定子容量をアップさせ水車の出力に見合うようにする・水車のコンパクト化、②発電機制御盤の更新、③ナタネ油変圧器の据付、④蓄電池盤・整流器機盤・AVR盤調速機盤・電力量計盤、以上の4点が工事の概要です。目指すところは、発電機器の①高効率化、②コンパクト化、③メンテナンスフリー・長寿命化、④低損失化です。当然ですが工事期間中は、発電所機能が停止するので受給側に電気を送ることはできません。その間は電気を買うことになります。工事が長引くことはリスクにつながります。

北芝電機(株)電力システム部 電力営業部 東北営業グループ 渡邉 信一郎

北芝電機(株)電力システム部 電力営業部
東北営業グループ 渡邉 信一郎

再生可能エネルギーシステム 水力発電所一式

通常納期約1年といわれる大工事。納期の遅れはリスクにつながります。「それが予定通り6カ月で完了。しかも発電機の出力も予定通り約8%アップ。ほかにもオイルレス化、メンテナンスフリー化など、今回の工事は我々としてもメリットがたくさんありました。今も感謝しています」と浅石さん。間もなく1年が経過しようとしていますが、高効率化とFITの活用により投資回収効果が出ることになり、メリットのある形で更新が出来ました。

東北では珍しい60Hz。保安電源という役目も

ところで日本の電気は、東日本の50Hz、西日本の60Hzと2つの周波数があります。そうした中で銚子発電所は、60Hz単独系統による単独送電を行っています。浅石さんに歴史を伺うと「明治時代に発電所を開設する際、米国のゼネラルモータの発電機を導入しました。それが60Hzだったということです。効率が良いので今も使い続けているということです」と話してくださいました。送り先の小坂製錬で余った分の電気は、60Hzから50Hzに切り替えて供給しているのだそう。

余談になりますが東日本大震災時、秋田では2~3日電気が使えない日が続きました。「50Hz電源が使用できないことから60Hz電源の単独起動を行い、照明の確保、排水品質保証確保(環境事故防止)、安全に停止するための電源確保として電気を送ることができました。昔から60Hzは保安電源という役目も持っています」と浅石さん。明治30年から続く単独送電によるトラブルも数少ないそうです。

DOWAホールディングス(株)の方々DOWAホールディングス(株)の方々
水力発電所の皆様

水力発電所の皆様

環境に優しいナタネ油のトランス

さて、この度の工事では、北芝電機の新環境調和型変圧器「ULTrans」を導入したことも大きな特徴となっています。浅石さんは「DOWAグループは、資源循環型社会の構築に貢献するなど環境に力を入れています。絶縁油にナタネ油を使っている変圧器にしたことは、個人的にもいい選択だったと思います」と話します。「以前は鉱物油でした。万が一、何かあったとしても今は環境に優しい植物油を使っているので。少しでも環境に貢献できているかと思っています」。ナタネ油の変圧器については社内外、中にははるばる関西から見学に来られた方も。みなさん中にナタネ油が入っていることに驚かれて帰られるそうです。「新環境調和型変圧器もそうですが、北芝さんは提案型なので私たちも視野が広がります。『こういうものがありますよ』『こうしたら安全ですよ』『こうした方が効率的ですよ』など、様々な情報を届けてくださるのでとても助かります」と浅石さん。困ったときの迅速な対応は、何にも優るとのこと。「これからも期待しています」と浅石さん。ともに明日を切り拓く同士として挑戦し続けていきたいですね。

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