電力システム
Electric Power Systems保全・サービス
電動機
電動機は長期間の運転で熱・電気・機械・環境的なストレスを受け、劣化が生じます。北芝電機は長年蓄積したノウハウを持って、定期的な診断・早期修理を行い、故障を未然に防ぎ、その機能を常に健康に保つように致します。また、故障してしまった電動機の絶縁補修・コイル巻替えなどの修繕も致します。
劣化の色々な要因
熱劣化
長期間運転や始動・停止の繰返し運転で、熱によりコイルの絶縁材料が劣化し機械的強度と電気的絶縁耐力が低下します。
電気劣化
電動機は始動時に定格電流の5~7倍の大きな始動電流が流れます。大きな始動電流による電磁力はステータコイルを振動させ、始動頻度により絶縁層の疲労を加速させ短時間で絶縁劣化する場合があります。
機械劣化
電動機事態の振動や外部からの振動などで摩耗や曲げ歪みが生じ機械的強度が低下します。軸受は振動・熱・潤滑不良により軸受寿命が低下します。また、軸受が破損するとステータとロータの鉄心が摺り合いコイル焼損に陥ることがあります。
環境劣化
ほこり・油・化学薬品・結露・吸湿等のコイルへの付着により絶縁抵抗が低下し、レイヤショートや短絡事故に発展することがあります。
点検修理内容
分解点検
一般的な点検修理内容です。絶縁抵抗値の低い電動機は、分解し各部の清掃・乾燥を行います。
コイル汚損部は念入りに手入れを行います。その後コイルを乾燥させ、ワニス処理を行い絶縁特性を改善致します。
絶縁診断
高圧の電動機及び発電機の絶縁診断を行います。
試験項目
- コイル抵抗測定
- 直流吸収試験
- 誘電正接試験(tanδ試験)
- 絶縁抵抗測定
- 交流電流試験
- 部分放電試験(コロナ試験)
上記診断の結果の点数評価により劣化状態が診断されます。
コイル巻替え
電動機のコイルが絶縁破損、焼損してしまった場合、コイルの巻替えが必要です。当社では永年蓄積したノウハウをもって、コイルの巻替えを行い新製時と同様に再現することが可能です。
各種試験・検査
各種の試験・検査設備を保有しています。工場持ち込み試験検査のほか、現地での試験検査も可能です。
風力発電用発電機
日本における風力発電は、安定しない風向条件下において起動停止の頻度が高く、他の発電機より運転による熱・電気・機械及び環境的なストレスを受けております。北芝電機は長年蓄積したノウハウを持って、定期的な診断・早期修理を行い、発電時間の損失防止に協力致します。