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単相誘導電動機販売技術資料【基礎編】
単相モータの規格的分類
保護方式による分類

モータは,個々の環境や使用方法に適用できるように、多くのものが利用されているが、旧JIS C 4004『回転電動機通則』では、次のように分類されている。

モータの外被はIEC規格で規定された保護方式(IP:Degree of Protection)に準拠し定義した、保護方式(JP)による。

モータの外被による保護方式は、

  1. 人体及び固形異物に関する保護方式(第一形式名または第一記号)人体を回転機内の回転部分または導電部に触れないように保護し、また回転機を固形異物の混入に対して保護する形式で、5種類に分類される。⇒(表2)
  2. 水の浸入に対して保護する形式(第2形式名または第2記号)、回転機を水の浸入に対して保護する形式で、8種類に分類される。

(表1)の組み合わせにより表示される。

保護方式の記号表示は、下記例のように第1記号,第2記号の順に並べ、その記号に対しJPを冠する。(形式名の場合も同じ)

[保護方式の記号表示の例]



JCAOS JCO(従来の防滴形相当の冷却方式)

J…Japan
C…Cooling
A…冷媒の種類による形式(空冷形)*
O…冷媒の通路および熱放散の形式(自由通風形)
S…冷媒の送り方の形式(自由形)*

注)*印:紛らわしくない場合は省略することができる。空冷式、自由形の場合のみである。

形式名の場合は、空冷自由通風自力形(簡略名称 自由通風形)となる。

[備 考]

  1. リード線が保護されていない場合、(端子箱なし)は、保護方式はJPの前にBODYを付して、“BODY JP ○○”と表示する。
  2. 屋外の場合には、:W,防爆形の場合には:E,その他有害な外気に対する保護方式の場合:Cを、JPと記号の間に挿入する。
  3. 水の浸入に対する保護形式の試験が、回転機の停止中,または回転中に行われるときはそれぞれ、SまたはMを記号の後に添える。この表示がないときは、停止中,回転中両者について試験を行う。
[保護方式による分類の組み合わせ表] (別ウインドウで表示します)
保護方式によるIEC規格との差異

基本的にはIEC34-5に従っているが、運用上支障のない範囲で規定されていない保護方式もある。検証試験において一部相違があるので、注意が必要である。

表2 人体および固形異物に関する保護方式(第一記号)
IEC 34-5 JIS C 4004に
おける分類
第2記号 定   義
0 特別の保護を施さない構造 同一(無保護形)
1 鉛直方向からの落下水滴に対して有害のない構造 規定なし
2 鉛直から15°以内の落下水滴に対して有害のない構造 同一(防滴形)
3 鉛直から60°以内の落下する散水状態で有害のない構造 同一(防雨形)
4 いかなる方向からの水滴がかかっても有害のない構造 同一(防沫形)
5 いかなる方向からの噴流によっても有害のない構造 同一(防噴流形)
6 いかなる方向からのジェット噴流によっても有害のない構造 同一(防波浪形)
7 規定の水圧・時間で水中に浸して、たとえ機内に水が浸入しても有害な影響を受けない構造 同一(防浸形)
8 製造者が既定した条件の水中で正常に運転できる構造 同一(水中形)
冷却方式による分類

回転機の冷却方式は、次の組み合わせによって分類される。

  1. 冷却媒体(冷媒と略す)の種類による形式
  2. 冷媒の通路呼び熱放散の形式
  3. 冷媒の送り方の形式

冷却方式の記号表示は次に示す例のように上記(1),(2),(3)に規定される記号を順に並べ、その前にJCをつける。(形式名の場合も同じ順番である。)

[冷却方式の記号表示の例]



JCAOS JCO(従来の防滴形相当の冷却方式)

J…Japan
C…Cooling
A…冷媒の種類による形式(空冷形)*
O…冷媒の通路および熱放散の形式(自由通風形)
S…冷媒の送り方の形式(自由形)*

注)*印:紛らわしくない場合は省略することができる。空冷式、自由形の場合のみである。

形式名の場合は、空冷自由通風自力形(簡略名称 自由通風形)となる。
絶縁の種類による分類

モータは、巻線の絶縁階級により次の6種類に分類され、巻線の許容最高温度及び温度上昇限度は次の通りである。

(JIS C 4004) (JIS C 4203)
  絶縁の種類 許容最高温度(℃) 温度上昇限度(℃)
(1) A種絶縁 105 60
(2) E種絶縁 120 75
(3) B種絶縁 130 80
(4) F種絶縁 155 100
(5) H種絶縁 180 125
(6) C種絶縁 180超過 -

現在はE種絶縁がモータの主流である。絶縁材料の進歩によりB種絶縁,F種絶縁を採用したモータの政策も可能である。

一般単相誘導電動機 JIS C 4203では巻線の温度計測は抵抗法で行うこととなっている。

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